第6回学術集会
感じよう看護の手ごたえ 発信しよう実践の根拠
平成19年に発足した学術集会も今年で第6回を迎えることになりました。
すべての人が自身の持てる力を最大限に発揮しつつ、健康的に生きていけることを目指し、看護実践の事実をもとに看護の価値を確認し共有し、看護する心の基盤をゆるぎないものにして実践を積み重ねていこう、そのような夢を抱いてスタートした研究会です。
これまで、卒業生がそれぞれの実践現場で戸惑い迷ったりしながらも、学生時代の学びに立ち返ったことで関わりの方向性を見出し、努力している実践が報告されてきました。また、回を重ねるごとに、よりよい看護になるようにと会場の参加者からも多くの意見が出されるようになってきました。卒業生が増えるに従い、実践の場でも先輩後輩がつながり、力を合わせて実践に取り組んでいるという声も聞くようになりました。
しかし、日々の実践では、なかなか立ち止まって考えるゆとりもなく、時に看護しているという実感を失っている方もいるのではないかと思います。そんな日々の実践にひそむ看護の力に気づき、それを多くの看護職、さらには多職種の方々とも共有していけるよう発信する場にできたらと考え、今年度の学術集会を企画しました。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
平成24年6月
第6回学術集会会長 小笠原 広実
企画委員
- 川原瑞代、川村道子、河野義貴、川口敬子
- 椎香織、田中千恵、徳丸祐子、中村尚美
- 橋口奈穂美、毛利聖子
- 【日 時】 平成24年9月2日(日)10時〜16時30分
- 【会 場】 宮崎県立看護大学 高木講堂
【プログラム】
パネルディスカッション
“日々の実践にひそむ看護のこころを表現しよう”
進行:毛利聖子 川村道子
パネリスト1
精神を病む患者の回復過程を捉え直したことで表れた患者と看護者の変化
矢野 秀蔵(8期生)
パネリスト2
危険行動のうらにある患者の思いをキャッチする
児玉 伊代(11期生)
パネリスト3
ターミナル期の患者の在宅調整
~老年期の心不全患者との関わりと多職種連携を通して~
局 恵里(10期生)
交流集会
1)「看護の継続のために自己の看護実践をどのように共有していけばいいか」
話題提供者:山元 友子(5期生)
ファシリテーター:恒吉 さやこ(7期生)
2)「精神を病む患者への看護において、看護師が大事にしているものとは」
話題提供者:葛島 慎吾(8期生)
ファシリテーター:徳丸 祐子(10期生) 川村 道子
3)「老年期にある術後患者の回復過程を支える看護とは」
話題提供者:恵 真沙美(10期生)
ファシリテーター:中角 吉伸(2期生) 川口 敬子
4)「開業に向けての取り組み ~お母さんや赤ちゃん、その家族を支える助産師の役割~」
話題提供者:中野 ゆかり(3期生)
ファシリテーター:椎 香織(5期生) 橋口 奈穂美
5)「小児看護の専門性を考える
~家族の子どもを支える力に着目した看護実践をもとに~」
話題提供者:松本 宗賢(7期生)
ファシリテーター:河野 義貴(1期生) 甲斐 鈴恵
ポスターセッション
“地域看護の取り組む課題”
1)「学校と連携した保健師の活動の特徴―学校での生活習慣病予防活動から―」
高橋 秀治(6期生)
2)「がんで死なない町づくりのために、行政保健師がこれからできること」
田中 千恵(5期生)
3)「高齢の結核患者に対する服薬継続のための地域支援」
長瀬 愛井子(11期生)
4)「地域医療における看護の役割―国民健康保険病院の看護師の立場から―」
楠田 真央(1期生)
5)「医療機関に所属する保健師としての役割
―職員のメンタルヘルス対策に取り組んでみて―」
中村 尚美(1期生)
6)「実習地域における施策化の試み―住民の意識的な糖尿病予防への取り組みに向けて―」
川越 敦子(学部4年)
7)「“その人らしい生活”を続けられるように、地域連携の調整役として
力を発揮できる看護師の必要性についての考察」
上園 ユカ理(学部4年)
実践報告
“すべての人に健康と幸せを!”
進行:川原瑞代 橋口奈穂美
1)「国境の島人と共に!健やかな自然・人・生活を育む保健師活動」
大宜見 千恵(8期生)
2)「インドネシア・スマトラ島での助産師活動
―JICAでの活動を通して―」
蚊口 理恵(7期生)